関西国際空港は大阪市の南西35kmに位置する主要空港で、田尻町、泉佐野市、泉南市にまたがる海上空港です。
日本初の海上空港として1994年に開港しました。
今日は関西国際空港施設に現存している珍品の現存状況について紹介したいと思います。
■関西国際空港第1ターミナル2階 第1駐車場側トイレ
※こちらのトイレは2019年3月に取材しましたが、2020年1月現在も大きな変化はありませんでした。
蛇口は自動水栓オートマージュを使用しています。
洗浄装置は光電センサー式フラッシュバルブによる個別自動洗浄です。
洋式便器はLIXIL(INAX)のブローアウト式便器 C-26UCD(C-26Uのユニット仕様)を使用しています。
洗浄装置はタッチスイッチ式フラッシュバルブを使用しています。
洗浄装置はタッチスイッチ式フラッシュバルブを使用しています。
このC-260系ですが、TOTOのブローアウト式和式便器 CU139系に近い形状ですが、当該機種より10年ほど早く発売されており、inaマーク時代には既に販売されていました。
多機能トイレの便器はLIXIL(INAX)のブローアウト式便器 C-26UCDを使用しています。
洗浄装置はタッチスイッチ+光電センサー併用フラッシュバルブを使用しています。
蛇口は自動水栓オートマージュを使用しています。
■関西空港駅南海空港線改札内の改修情報
工事は来月中に竣工とのことです。
■関西国際空港第1ターミナル内の珍品
筆者は2010年に初めて中学の修学旅行で関西国際空港を訪れたときは各トイレ(一部はINAX製)にはこのC138が設置されていたことは確認していますが、昨年3月に第1ターミナル内のトイレを確認したところ、ほとんどの箇所が改修され、このC138が消滅していました。
C138はCU139系が登場する前に販売されていたブローアウト式和式便器(旧型)で、主に駅舎や空港などの施設で使用されたと思われる機種です。
C138はToyotoki時代には既に販売されていた機種で、1965年前後頃に発売された機種ではないかと思われますが、もしかしたら1964年に開催された東京オリンピックにも備え、1964年の時点で販売されていたのではないかと思われます。
ToyotokiマークのC138は東京都にある世界貿易センタービル屋上階・40階にもあったようです。
嘗てBlogを運営されていた東洋土岐氏の2011年頃に見たYouTubeチャンネルの説明によると筆者の居住地である沖縄県でも“1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会でも使用された”との説明書きがあったことは覚えていますが、海洋博公園でC138を見たことはなく、公衆トイレを含む大半の施設が1990年代に改修されたと見られるので、C138が海洋博公園で使用されたとしても筆者の生まれる前に消滅している可能性は大きいと思います。
今回は関西国際空港第1ターミナル・関西空港駅・駅周辺の珍品を調査し、INAX製機器が使用されている未改修の箇所は4箇所、TOTOの未改修の箇所は2箇所(C138の現存している箇所はうち1箇所)を確認しましたが、第1ターミナル内のトイレの大半が改修されている他、先述のよう、南海空港線改札内のトイレも改修工事中で、さらにこちらの画像の第1駐車場出入口側のトイレの向かいでも天井などの修繕・改修工事をしていたので今後、第1ターミナル・関西空港駅・駅周辺の未改修の箇所のトイレも改修される可能性は大きいと思われます。
コメント
コメント一覧 (2)
L-2394やL-364はそこそこメジャーでもU-206とU-504のユニット仕様はなかなか珍しいですし、C-26に特にC-260は珍しいですね。今の時代和式が消滅している中ブローアウトの和式は徐々に貴重な存在になってきてるんじゃないかなと思います。U-504のユニット仕様はU-504CDという品番なのは分かりますが、U-206のユニット仕様の正式な品番が分からないんですよね。このユニット仕様はU-206Pベースだったと思いますがU-206PCDとでも言うのか....。あだ名もハゲ頭小便器と付いてるみたいですし。
TOTOの旧型ブローアウトが現存していたんですね! CU139でもそこそこ珍しいと思いますが旧型となると非常にレアですね。
toyofan909
がしました
確かに90年代って感じのユニットトイレですね。
L-2394やL-364は確かに至るところにありますが、2つとも見所のような気がします(特にL-364は廃番なので)。
小便器のユニットもC-26もC-260も見所ですね!
今は和式の消滅が多いので、ブローアウトは特に今後貴重になると思います。
とある方のYouTubeチャンネルの情報によると2015年に工事が完了した駅のトイレでもCU139RやC-260Uがあるそうです。
小倉駅新幹線改札内のトイレ(2010年改修工事完了)もCU139Rがありましたが、昨年の完全洋式化のため、わずか9年で役目を終えています。
確かにU-206のユニットの品番は私も気になっていました。
旧型ブローアウト式であるC138がまだ現存していたことは今回の旅行でわかりました。
恐らく関空に唯一(?)現存しているのではないかと思われます。
C138は2019年1月の時点では横浜市の上大岡駅にもあるそうですが、今後改修されるのかと思うと怖いですね。
toyofan909
がしました